小径漫画

小さな幸せをコツコツと…。 平凡な生活を俳句と駄文でスケッチしています(*^_^*)

2012年03月

芹を噛み清濁併せ呑みにけり

120321_2148~010001
知人に田んぼで摘みたてのセリをいただきました。
フキノトウ、セリ、ウド…、こういった山菜大好きです。
まして天然ものは味も濃くて、好きなものにはたまりません
今回はおかか和えでいただきました。
白和えにしようか、はたまたキリタンポ鍋にしようか…、
いろいろ悩んだ末のシンプルな結論^^;
こんなことで真剣に悩むのはけっこう楽しかったりしますね。
でも茹でたらホンの少しになってしまいました。

芹茹でてこれっぽっちになりにけり  小径

120324_1001~010001
ちなみにうちの庭のメダカビオトープでも
セリがけっこう出てきました。
数年前近くの田んぼで少しだけいただいたものが
けっこう増えまして、いまではこんなに(^^)v
でも食べようという気にはなりませんねぇ…


にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ


この町を歩いていこう風信子

120320_1727~010001
暖かくなってきたので、今日は久々に庭仕事。
じゃがいもを植えたり、草を引いたり。
庭の隅にヒヤシンス(風信子)が
咲いているのを見つけました。
何年か前、植えたものが今もひそかに根付いてます。

さて午後からは文化会館にお出かけ。
私の町は2年前合併して新市になったのですが、
今日、新市の歌が発表されるということ。
そのイベントにうちの次女が合唱で参加するので
そりゃあ応援に行きましょうと、主人と行ってまいりました。

ちなみに新市の歌の作詞・作曲は、さいたま市在住で
元ゴダイゴのタケカワユキヒデさんです。
今日は彼と一緒に市内の大勢の小学生が
歌の発表をするのです。

120320_1537~010001
これがその様子♪
白いスーツの方が市長さんで、右隣がタケカワさん。
次女は右手真中あたりのピンクの服の子なのですが
わかりませんよね。
新市の歌、詩は抽象的で月並みな印象でしたが、
曲はさすがタケカワさんと言う感じの
すてきなメロディでした。
コーラスバージョン、ロックバージョンなど
あらゆるスタイルで演奏できる曲だそうです。

この後タケカワさんのミニコンサートがあり、
「モンキーマジック」や「ビューティフルネーム」といった
往年のヒット曲に、予想外の盛り上がり。
懐かしかったし、やっぱり本物はいいなあと。
お付き合い程度の気持ちで参加したコンサートで
元気をもらい、ちょっと得した気分です。





にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ


風光るここで始まる物語

110320_1630~010001
少しずつ暖かくなってきまして、
久々に庭に出てみました。
菜園にじゃがいもを植えるため、
土を耕し、石灰を撒きました。
おもしろいもので、春一番に土を掘り返すと
地中の虫やミミズが日の目を浴びるようで
毎年目ざといモズが餌をとりにくるのです。
写真の真中にモズがいるのがわかりますか?
私が耕した土で、何か獲物を捕まえたところです。
冬の間眠っていた庭が、静かに動き出した瞬間です。





にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ


春雨やペルシャの驢馬に文庫本

こんな夢を見た。

120310_1749~020001
薄暗い喫茶店の窓際の席で、
私は学生時代の友人Kを待っている。
窓の外は春の雨がぽつぽつと降り続いている。
もう一週間やむこともなく降り続く雨のせいで、
店内のものすべてが湿気を帯びているように見える。
日本家屋を改造したこの喫茶店は
髭を生やしたペルシャの男が営んでおり、
純和風の大きな部屋のところどころに
エキゾチックな置物が違和感なく置かれている。
そして店内の多くを占めるのは
図書館さながらの本棚に無数の本。
どれかを読んでKを待とうかとも思うが、
結局私は窓際の席から動かず、
窓の外をぼーっと眺めている。
窓の外は昭和40年代の下町の様な風景で、
喫茶店の入り口の前にロバが一頭つながれ、
春雨にうたれてじっとしているのが見える。
ロバは無表情でじっとこちらを向いており、
雨に濡れるのをそれほど苦にしていないように見える。
私は本と湿った家具の匂いの中で
長い時間、ロバの見える風景を眺めて
ひたすらKを待っている…。

かなりの時間が経ってKが現れた。
Kと会うのは10年ぶりくらいか。
「久しぶり」とハスキーな大きな声。
もともと大柄な彼女は黒ぶちの眼鏡をかけ、
体にフィットしたタートルネックのセーターが
相変わらず豊かな胸のふくらみを強調していた。
彼女が私と対面する席に座り、
煙草に火をつけたと同時に、ペルシャの男が
ふたりの前にビールと文庫本を置く。
彼女の本は岩波文庫の難しそうな哲学書。
そして私の前に置かれたのはやはり岩波文庫で、
テニスンの「イノック=アーデン」だった。
ふたりは久々に会ったのに口もきかず、
ビールも文庫本も手にせずに
ただひたすら窓の外を眺めている。
店の前のロバは相変わらず春雨にうたれ、
その向こうは下町ではなく、
地平線の見える草原になっている。
雨がだらだらと降り続くのと同じように
時間もだらだらと過ぎていく。
無数の本が眠っている店内に
Kの煙草の煙がゆらゆらと流れている。

やがてKが「映画でも見に行こうか」と私を誘う。
私は同意を示し、ふたりは同時に立ちあがる。
その瞬間ふっと窓の外に目を向けると
いつの間にかロバはいなくなっており、
ただ春雨があいも変わらず、だらだらと降り続けている…。

120310_1626~010001
久しぶりの夢ネタ。
昨夜見た印象的な夢を、夏目漱石の
「夢十夜」風に再現してみました。
「イノック=アーデン」は学生時代に読んだ本で、
本棚に眠っていたものを20年ぶりくらいに取り出し、
写メしてこの記事に載せました。


にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ


三月の雪三月の掌

120229_0812~010001
2月29日、けっこう多くの雪が降りました。
今年は寒かったせいか、関東でも
割と多くが降った気がします。

翌朝、3月1日の朝、我が家のベランダからの風景。
眺めながら、何となくこんな句ができました。
掌(たなごころ)とは手のひらのこと。
そういえば飯田龍太さんの句にこんなのがありましたね。

「一月の川一月の谷の中」

多分この句の響きからひらめいたのでしょう。
この庭にも、間もなく春がやってきます。


にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ


小径プロフィール

小径

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ